Chocolateは、「スペイン語」ってご存知でしたか?
日本人も大好きなchocolate(チョコレート)は、もともとスペイン語からきている言葉なんです!
チョコレートの語源は正確には分かっていないそうですが、
スペイン語chocolate(チョコラテ)の英語読みが、チョコレートだそうです。
なぜそういわれているかは、チョコレートの原料カカオについて知ると分かりそうです。
ということで、まずはカカオについて知りましょう!
この記事の参考文献:チョコレート検定公式テキスト2019年版、Gakken出版
カカオ(Cacao)とは?
カカオは、テオブロマ カカオ リンネ(Theobroma cacao Linne)というアオイ科の植物*で、
18世紀にスウェーデンの植物学者リンネ氏が命名したそうです。
ギリシャ語で、
テォ=神々
ブロマ=食べ物
を意味するそうで、
その名の通り、貴重な食べ物だったすです。
*所説あるようです。
古代メソアメリカ*では、
カカオの実を神にささげている石彫が出土されているそうです。
*現在のメキシコの南半分からグアテマラ、べりーう、エルサバドル、ホンジュラスの西半分の地域
カカオの実は、
英語では、カカオポッド(Cacao pod)、
といいます。
スペイン語では、マソルカデカカオ(mazorca de cacao)
といわれているようです。
カカオポッドの中には、
通常30-40粒のカカオ豆が詰まっています。
Cacaoの品種
カカオの品種は沢山ありますが、主に三つの品種に分かれます。
- クリオロ種(criollo)
- フォラステロ種(forastero)
- トリタリオ種(trinitario)
クリオロ(criollo)は、スペイン語で「自国の人、地元の人」という意味です。
クリオロ種は、病害に対する抵抗力が非常に弱く、栽培が困難で
非常に希少なものとなっています。現在の栽培量はカカオ全体の0.5%となっているとか。
フォラステロ種は、スペイン語で「よその土地の、外国の」という意味です。
生長がはやく、病気や害虫への抵抗力が強くいため、栽培しやすい品種です。
世界のカカオ生産量の約80-90%がこちらのフォオステロ種となります。
トリタリオ種は、カリブ海のトリニーダ島で誕生したことから、
「トリタリオ」と命名されたそうです。
クリオロ種とフォラステロ種との自然交配でできた品種のため、
両種のいいとこどりとなっていて、栽培しやすく、品質がよいのが特徴。
世界のカカオの10-15%%程度を占めています。
カカオからチョコレートへ
チョコレートの原料である「カカオ」が16世紀初頭に
メキシコを征服したスペイン人によって広められたことによるものだとか。
チョコレートは、170年ほど前から食べられるようになった比較的新しい食べ物で
最初は、カカオ豆をすりつぶして、トウガラシやトウモロコシなどの粉をまぜた
スパイシーな飲み物でした。精力剤としても使われていたそうです。
この飲み物をアステカ帝国を征服したスペイン人「エルナン・コルテス」が
持ち帰り、長い月日をかけて工夫され、ヨーロッパ人の好みにあわせた
甘い飲料となって広まっていったそうです。
その後、1847年に「イーティングチョコレート」(食べるチョコレート)が誕生。
1876年にミルクをブレンドした「ミルクチョコレート」(現代のチョコレートの原形)がスイスで考案されたそうです。
もともと南米地域で発見されたカカオは、
スペイン人によって、チョコレートとして広まっていったのですね。
チョコレートとスペインとの関係、奥が深いですよね!!